先日、小学生から高校生までのお子さんをお持ちの方々を対象とした傾聴講座に登壇させていただきました。去年は90分で行った地域自治体のイベント企画ですが、「もっと時間が欲しかった」という声を多くいただいたことから、今年は160分に拡大しての実施となりました。
少し時間に余裕があったので、「最初に傾聴のデモンストレーションを見てもらおうかな」と思い立ちましたが、「でもそれって、ちょっとリスキーかも?」としばし迷うわたし。
コーチングセッションは通常1対1で行いますから、大勢に見られながら傾聴するなんてことに慣れてないんですよね。
開始直後のタイミングでやらかしたら、講座が台無しになる可能性も・・・という心配もありつつ、”実験的であることが大事”というナゾのこだわりでやってみることに。
いざ。
話し手の候補を募ったら、意外にもすんなり手が挙がったので、「聴き手の私が何を意図してやっているか、注目して見てくださいね」と伝えて5分間の傾聴デモを行いました。
さあ、果たして結果はどうなったでしょうか?
(ドキドキ・・・)笑
参加者の皆さんに気づいたことを尋ねたところ、
・話し手の〇さんが言ったことを確認されていたように思いました
・言葉だけじゃなく、体の動きにも注目しているような・・・
などなど、さすが傾聴講座にお集まりの方々です。見るところが鋭い!!
でも残念ながら、私が意図した”たった一つのこと”を言い抜いた方はいませんでした。
そして最後にはこんな意見が飛び出してきて・・・
・あまり何もやっていなかったように思います
「おっ、そう見えましたか。意外に何もやってないかもですね、私」笑笑
「では最後に〇さんに感想を伺ってみましょう」と促してみると、
「すみません。話すのに夢中になっちゃって、どんなふうに聴いてもらったか分かりません。よく分からないんですけど、何かとっても受け取ってもらえた感じがあって、今はまた明日からがんばれそう!っていう気持ちになりました」
何をされたかは分からないけど、何だか元気が出て来たという、まるでサクラのような最高のフィードバック!笑
でも、傾聴って不思議ですよねぇ。
はたで見ていると何もやってないみたいなのに、話し手の心にはたった5分で大きな変化が起こる。
傾聴で何が起こったのでしょうか?
さ、今から一緒に学んでいきましょう!
こんな感じでグッと好奇心が刺激される最高の滑り出しになりました。
やってみるもんですな、実験的な試み。
さてさて、傾聴のスキルはファシリテーターの土台を為す重要なスキルでもあります。さらに言えば、人と関わって生きているすべての人の人生を豊かに彩るスキルです。
ささっ、傾聴のスキルに興味が湧いたあなた、下記のオンラインセミナーでは11/12(火)に『傾聴講座』を実施しますよ~!(団体用の特別講座も受付中)
そうそう、講座の中で私が意図した”たった一つのこと”とは何か?
それは、「相手の様子を映し返す」という関り方でした。
オンラインセミナーでは、そのへんの秘訣も分かるかもしれませんよ!
(文:大原)