実は9月の最終週、久しぶりに体調を崩して寝込んでおりました。
今はだいぶ回復しましたが、まだ頭の中がぐるぐるふわふわしている感じです。
さて前号は、コミュニケーションに関するセミナーをお願いされた話を書きましたが、それとは別に10月初旬に「パパママ向けの傾聴セミナー」に登壇します。
こちらは私が理事を務めさせてもらっているNPO法人主催の3年目を迎えるイベントです。
最近は研究所関連の研修やセミナーはほぼすべてオンラインなので、私にとっては貴重な対面ワークショップの場です。
お仕事も家事もやることが山積みの中、子どもの話をじっくり聴くことは簡単じゃないですよね。聴いてるようで聴けてなかったり、子どもとの時間が取れないことに罪悪感を覚えたり・・・
そんなパパママのみなさんに「効果的な傾聴の仕方」を学んでもらう、そんなセミナーを行います。
というのは表向きの話。笑
実はこのセミナーには、私なりの裏コンセプトがあります。
このメルマガの読者さんがセミナーに参加することはないと思いますので、こっそりお話しちゃいます。笑
傾聴セミナーですから、もちろん傾聴の練習ワークは行います。
が、過去2年間の感想を見ると、傾聴のワークが違う意味を伴って参加者の面々に届いていることが分かります。実はそれこそがこのセミナーの裏コンセプト。
「たくさんお話を聴いてもらって嬉しかった」
「話を聴いてもらって元気が出た。また明日からがんばれそうです」
傾聴の練習には、話し相手が必要です。2人で練習をすると、それぞれが順番に話し手の役割を担うことになります。また、傾聴の練習ですから、聴き手役の人は普段の何倍も一生懸命聴こうと努力します。
「みなさーん、普段は意識を向けないココに意識を集中することに挑戦してくださいねー!いいですね? ようい、スタート!!」なんて言われちゃってますから。笑
すると話し手役に何が伝わるでしょうか?
先ほどの感想文を見ての通りです。
これはもう、技術があるとかないとか、そういうことじゃないんですよね。
こんなふうに話を聴いてもらえたら嬉しい。
傾聴でこんなにも人は元気になれる。
それに気づいた人は、話を聴くという営みを、もっと大切にしようとする。
これが私の裏コンセプトなのであります!
人は心の余裕がなくなって、自分自身の声を聴けなくなったとき、人の話を聴くことができなくなります。(プロのコーチもまた然り)苦笑
だから自分のことを後回しにしたりせず、自分の声を聴くスペースを生活の中に確保しておきたいですね。
それが大切な人の話を傾聴するために、もっとも重要なことなんだと思います。
(文:大原)