先週末、地元の市外局番の見慣れない番号から電話があり、「?」と思って出てみたら・・・
「自治体が主催する乳幼児家庭教育学級の講師をお願いできませんか?」とのこと。
いや~、長く教育関係の仕事をやっているけど乳幼児は専門外なんだよなぁ…と思いつつお話を伺っていると、赤ちゃんのことではなく『夫婦間のコミュニケーション』についての講座をお願いしたいと。
これまで様々な講座を頼まれてきましたが、こういうテーマは初めて。
かつ平日の午前中実施なので、参加者のほとんどはママとのこと。
私みたいなおじさんで大丈夫なんだろうか?
でもこういう形で地域の子育てを応援できる機会はあまりないかも・・・
ということで、とりあえず企画資料を送ってもらうことになりました。
『夫婦間のコミュニケーション』がテーマなら、私には誰にも負けない数々の”やらかし実績”があります。このリソースを生かせば反面教師として最高の講座をできるかもしれません。笑
それはさておき、やるとなったらいつもの通り対話形式のワークショップにしたいのですが、せっかくなら私からも何かひとつ伝えられることはないかな?と思って考えてみました。
パートナーとのコミュニケーションで一番大事なことは何だろう?
(ていうか、私の一番の失敗は何だっただろう・・・)
話の聴き方? 伝え方?
一番大事なことかと考えると、どちらもしっくり来ません。
考えた末に出て来たのは、「すれ違いを起こさないこと」でした。
毎日一緒にいるのに、なぜだかとにかくすれ違いが起こる。苦笑
じゃあ、講座で伝えておくべきこととは?
それは“関係性はデザインできる”ということ。
これです、これが一番大事だと思います!!
あの人とは馬が合うとか合わないとか、人間関係は何となくできてくることが多いのでそれを自分でデザインできるという発想は持ちにくいかもしれません。
でも、だからこそ、長い間ずっと近くで寄り添って生きて行く人との関係性は成り行き任せにしたくはありませんよね?
ファシリテーションでもコーチングでも、クライアントとの関係性は何となくできるものではなく、意図的につくり上げます。
そしてこれは家族関係においても小手先のコミュニケーションスキルよりはるかにパワフルに働くと思うのです。
“意図的に”というと何だかイヤな感じがするかもしれませんが、互いにエンパワーし合える関係性をつくり続けるには、2人が共通の意図を持つことが何より重要です。
・あなたはパートナーとどのような関係性を築きたいと願っているのか?
・一方、今の関係性はどのような状態だと感じているのか? また、なぜそう思うのか?
・よりよい関係性を築くために、お互いに歩み寄れることはあるか? あるいは、歩み寄れないことは何なのか?
・だから今、何を合意しておきたいのか?
そんなことをパートナー聴き合って互いの意図を確認し合う。それが一番大事なんじゃないかなと思います。
そういう話って、意外としなくないですか?
さて、そんな講座をつくろうと思いましたが、よく考えたらまだ正式なご依頼を受けていませんでした。笑 (文:大原)